アバウトリネン リネンのはなし、あれこれ、よもやま話。お話その2

収穫して処理する

収穫して処理する

-春蒔いて夏に収穫-
「春に種をまいたフラックスは、100日後には花を咲かせ、8月ころ収穫時期を迎えます。
畑から引き抜かれた後は、まずは種子を採集されます。 それから、繊維を取り出しやすい状態にする[レッティング]に入ります。

-レッティングletting-
「レッティング」は、茎の余分な要素を腐らせて、繊維以外の部分を取り除きやすくする作業です。
フラックスを畑に横たわらせて、太陽と雨によって自然の力でレッティングを行う方法が、今でも用いられている地方があります。川に浮かべて行われる方法(ウォーターレッティング)もありましたが、川の汚染が問題となり、今では行われていません。

茎から繊維を取り出す

レッティングを終えたフラックスの茎を、機械で打ち砕いたり、昔の脱水機のような道具でのして、いらない皮や殻などの部分をはぎます。これが「スカッチング(Scutching)」という工程です。
このページでは、フランス、ノルマンディー地方のリネン祭りで行われたデモンストレーションの様子を紹介しました。しかし、現在はレッティングもスカッチングも、一時に大量にそして、機械を用いて処理されています。

茎から繊維を取り出す
(写真下右)右がスカッチング前、左がスカッチング後のフラックスです。

マシンを用いて

これまでは、昔ながらの方法を紹介してきました。
しかし、現在では、スカッチングもレッティングも、その他ほとんどの工程が機械化され、人間は主に機械の管理を行っています。
川の汚染の原因となっていたレッティングも、今では湿度を高く設定した部屋で行うなど、環境に負荷をかけにくい方法がとられています。

マシンを用いて

(写真左)糸にするための長い繊維や、ほかの用途に用いるくず繊維など、性質によってより分ける工程(ハックリング)を行う機械。巨大ですが、モシャモシャとあごのように動いて愛嬌がありました。 (写真右)ロボットの操縦席のような部分に女性が一人乗り込んで操作しているところ。 より分けられた長い繊維は、糸に紡ぐ前に、すいてなめらかな束にまとめます。

フラックスを育てる

日本では、商業的な栽培をすることが難しいフラックスですが、観賞用としてなら個人的に育てて楽しめます。
今年2014年、二子玉川のリネンバードにいらした方は、入り口脇の鉢植えからニョッキリ伸びているフラックスに気づかれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

写真左から
4月:種を蒔きました。一週間くらいで芽がでてきました。
5月:ニョキニョキと背高のっぽに育ちます。
6月:つぼみがつきました。ヨーロッパなら満開の頃です。
7月:青い花がユラユラときれい。人目をひきました。
8月:茎が茶色くなって、種もはちきれそう。いよいよ収穫です。

フラックスを育てる