素朴な風合いのリネンが大好きで、なかでも生成りのようなフラックスの生地を見つけると、つい手が伸びてしまいます。自然な色合いや、ざっくりとした織りの表情に心惹かれるのです。
そんなリネンに刺繍を施して、バッグや小物をつくるのが、私にとってとても楽しい時間。布を手に取ると「この生地ならクロスステッチができそう」「ここにドロンワークを試してみようかな」と、糸の太さや織りの密度を眺めながら、あれこれ想像がふくらみます。
もちろん、思い通りにいくことばかりではなく、途中で手が止まってしまうことも。でも、完成までたどり着いた作品には、どれもひとつひとつの手間や時間が積み重なっていて、自然と愛着がわいてきます。
ドロンワークのバッグやがま口のポーチは20年くらい前に作ったもの。今でもお気に入りです。
[ 企画スタッフ にしだ ]

