梅雨時や真夏、よく使い込み肌になじんだリネンのタオルに顔をうずめるとほっとします。使い込んでいくと、だんだん水の吸い込み具合や肌あたりが変わっていきます。それぞれの特長をぜひ味わってみてください。
◇ 織り方の異なるタオル
リネンバードでは、数種類、織り方の異なるタオルを扱っています。織り方によってその特長はさまざまです。
パイル織り
両面か片面にカットされていないループが織り込まれており、肌ざわりが柔軟で吸湿性に富みます。
平織り
経(たて)糸と緯(よこ)糸が1本ずつ交互に組み合わせられ、織りが しっかりしています。リネンは吸湿性に優れているので平織りでも充分 水を吸い取ってくれます。平織りは特に乾きやすいのが特長です。ヨーロッパの古くからあるホテルでは、昔ながらの平織りタオルでお客様を 迎えているところが多くあります。
ワッフル
お菓子のワッフルの表面のように、布面に凹凸の升目がある織物のこと。 蜂巣(はちす)織り、ハニカムともいいいます。表面積が広いので水分をしっかり吸収できる、軽く柔らかい織り方です。
◇ リネンタオルの特長
乾きが早い
リネンはコットンなど他の繊維に比べ、水分を素早く発散します。繊維の組織に中空構造を持っているからです。そのため吸湿性も高く、水分や汗をすばやく吸い取ります。洗濯物が乾きにくい梅雨時や冬に活躍。
汚れが落ちやすく、洗濯につよい
リネンは汚れが繊維の内部に入り込みにくい構造になっているので、汚れがついたとしても比較的落としやすい素材です。また、濡れると繊維の強度が増すので、繰り返し洗濯していくタオルにも適しています。
しなやかな肌触り
リネンの繊維は、ペクチンを含んでいます。ゴムのような特性を持っており、表面に柔らかな質感を与えています。
軽く、かさばらない
平織りのリネンタオルは折りたたむとコンパクトになり、かさばりません。乾きが早いので、夜に干したタオルも朝には乾いていて、 すぐに持ち運びする旅の朝に便利です。
◇ リネンのタオルについて…お洗濯
やはり乾きやすい、というのが最大の特長でしょうか。特に乾きやすい平織りとそのほかのタオルも含め、乾くまでの時間を計ってみました。パイル織りタオルのリネン60%・コットン40%のもの、平織りタオル、ワッフルタオル、パイル織りタオルと同じくらいふかふかしているコットンのタオル、の4種類で行いました。洗濯機で洗濯したあと、脱水機にかけて干しました。まずは、晴れた日のベランダから。 平織りやワッフルはパイル地よりも乾きやすく、2時間後にはすっかり乾いていました。
つぎは、雨の日に室内で干しました。やはり全体的に乾きにくかったのですが、それでも平織りやワッフルは3時間で乾きました。こちらはちょっと長くなりました。
繰り返し実験したわけではないのできちんとしたデータではありませんが、リネンは乾きやすいようです。リネンの風合い、コットンの肌触り、織り方、サイズ、いろいろと試して、お気に入りを見つけてください。